高血圧、それは静かなる殺し屋・サイレントキラー

 高血圧の症状は頭痛、めまい、鼻出血、耳鳴りなどが上げられますが、これらは高血圧だけに起きる症状ではなく、むしろ症状が無いまま血圧が高くなって、病状がいつのまにか進行して突然、症状が生じる事が多いのです。
 血圧が上昇しますと血管が張り裂けそうになり、心臓にも負担がかかります。この為に血管にもともと弱い箇所があれば、血管破裂、つまり脳出血や動脈癌破裂が引き起こされます。 しかし、血管が丈夫で破裂しなかった場合は、血管に対する慢性的なストレスの為に今度は血管が厚くなり動脈硬化を来たします。 その結果、血管内部が狭くなり血流が低下し、狭心症などを起こします。さらに血管内の動脈硬化の箇所が剥がれてその先の血管を詰めて血管閉塞を来たします。
つまり、脳梗塞や心筋梗塞を起こすのです。これらの病気の症状は、昨日までなんとも無かった人に突然、意識障害、急性心不全、胸痛、頭痛、麻痺、ショック、急死などを引き起こします。



 全ての人の脳血管が全部丈夫であることが保障されているわけではありませんから、まず血圧の上昇で脳動脈が風船のようにふくらんで破裂する可能性は誰にでもあるわけです。
したがって若い時の高血圧は若いからといって放置するにはかなり勇気がいることです。今度は破裂しないからと言って、これを放置して年を重ねていると動脈硬化や心肥大になるわけで、これも問題です。 さらに肥満の人、コレステロールや血糖の高い人、タバコを 吸う人では動脈硬化が促進されますので、血圧の治療に加えて、これらのコントロールも重要です。



 高血圧は一般的には上の血圧が140mmHg以上、下の血圧が90mmHg以上とされています。つまり130台と80台以下である事が望まれます。 ご家庭にはすでに体重計や体温計があると思いますが、これらは当初お子さんの成長と発熱性疾患に対応するために親として準備されたのでしょう。 しかし最近は、体重計の使用目的がご自分の肥満防止ために変わったように、今度は血圧計を購入してサイレントキラーから身を守ることも必要と思われますが、いかがでしょうか!?




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